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地元で生きるということ。
昨日、うち会社を担当している商社の担当者がある報告をしにやって来た。
その担当者が4月から移動になるという内容だった。
この商社との取引は古く、現在の担当者ももう7,8年ほどの付き合いになる。
担当者が変わるということは珍しいことではないけれど、今回の人事に伴いうちの会社があるこの地区(太田市)が重点地区から外されることになったらしい。
埼玉でも東京よりに拠点を置く会社だが、今から30年以上も前からここ群馬県は太田市に営業力を注いできたこの会社も、ここ数年の太田市の市場縮小で方針を変えざるを得なくなったという。
当然といえば当然、商社はモノを売ってなんぼ。
売れる市場を目掛けて営業をかけるのが当たり前だ。
ましてや地元でもない町からカネの匂いが消えれば撤退だって有り得る。
もちろんこれを期に取引を止めるということではないし、うちも引き続き付き合うつもりだ。
たしかにここ数年の地元市場の冷え込みは留まるところを見せない。
さらに東日本大震災の影響が今後どれほどの波となって押し寄せてくるのか。
単純に想像するだけで、燃料や電気の値上げに伴いあらゆる物資の高騰、個人消費の減少、より一層の公共事業や企業の設備投資の減少 etc
要するに今まで以上に仕事が減って、あったとしても更に厳しい価格競争になる。
というか、今まで政権交代とか何とかで「日本を変えます!」だなんて言われてはきたが、今回の震災を期に今後否応なしに日本が変わらざるを得ない時代に突入する。
それこそ根こそぎ変わる可能性もあるということを覚悟しなければならない。
昨日来た商社、物売り企業なら少しでも魅力のある市場を求めて場所を移動すればいいけれど、うちのような町の水道屋はそう遠くまで出向くことはできない。
雑談の中で、今から被災地方面に支社を出せば仕事は当分あるはずだなんていう人もいるけれど、まあそういうビジネス事はもっと大きな会社がやればいいことで、うちのような会社はやはり地元で食べて行くしかないというのが現実だ。
そうなると、いくら市場が縮小しても地元で生き抜くということが究極の目標になる。
逆に地元で食えなくなった企業が場所を変えたとしても成功するとは思わないが。
じゃ、どうしたら生きて行けるのか。
それはまず金儲けと仕事は全く違うということを自覚することだと思う。
ましてやビジネスと仕事も全く違う。
よくビジネスという言葉を気安く口にしている経営者や営業マンがいるが、そんなのがいる企業が長生きしているのを見たことがない。
今は与えられた仕事を有難くやっている、この程度のことだ。
俺は人との繋がりがまた繋がりを呼んで、それによって描かれた道筋に乗っかって生かされている。
だから今はまだ損得なんかを考えるほどの身分ではないと自覚している。
正直、本来の仕事よりもカネにならない仕事の方がはるかに多い。
でも、声をかけて頂いて自分がそれに答えるということを何年も繰り返しているうちに、自然と自分のやるべき仕事が増え、結果的にそれらの繋がりが会社の経営にも活きているということを俺は実感している。
以前、お世話になっている方に「七転び八起き」という言葉を頂いたことがある。
それは、人生が終わる時に差し引きして、たった一つでも良い事があればそれで良いじゃないかという考え方。
幸い俺にはこういった指導をしてくれる先輩方が地元にも沢山いる。
そんな先輩方をガッカリさせるような人間にはなりたくない。
いくら日本が変わっても、いくら経済が悪化したとしても、俺は地元で生きてやる。
ここで生きていくためのヒントはもう体に染み込んでいるはずだ。
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