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沈まぬ太陽

2009121701


友人の強い勧めもあって映画「沈まぬ太陽」を観てきた。


映画が始まって10分で涙が溢れた。

いきなり始まったのは日航機墜落をモデルにした壮絶な墜落シーン。

墜落直前の搭乗者の様子は堪えても涙が止まらなかった。


その後も最後までしっかりと観た。


そして帰りの車の中で気付いた。


「あんなリアルな墜落シーンはこの映画には必要ないんじゃないか?」


本題が違う部分にあるのにも関わらず、一番カネを掛けた部分がこのシーンだったというのに製作側の下心を感じてしまった。


また、面白い場面といえば、作者が山崎豊子だからなのか、物語の途中に登場した龍崎一清という人物が、ドラマ「不毛地帯」(フジテレビ)の主人公、壱岐正(瀬島龍三がモデル)であることに気付けたのはちょっと嬉しかった。




何はともあれ、いろいろと考えさせられる良い映画だったと思う。

もちろん日航機墜落のシーンも、あくまでフィクションとはいえ、あの悲惨な事故を伝えるということについては大事なシーンだったとは思う。

しかし本題は様々な問題が渦巻く大企業という組織の中で生き抜こうとする人間、またそういった人間に付いて行こうとする人間の性を描いたヒューマンドラマだ。



企業とはどうあるべきか。

そこで働く人間はどう生きるべきか。



封切られてかなり時間が経ったと思うので多少ストーリーを明かしてしまうが、

メインとなるのは航空機史上最悪な墜落事故を起こしてしまった政府系航空会社(日本航空がモデル)に勤める恩地元(渡辺謙、主役)と恩地の盟友である行天四郎(三浦友和)、双方の生き様。


若き頃、情熱をもって共に戦っていたはずの二人が時間を追うごとに全く正反対の道を歩んでいく。

恩地は、情熱と正義感が強い分上層部を敵に回し、度重なる海外左遷などあらゆる弾圧に耐えに耐え、それでも家族を犠牲にしてまでも会社の再生に尽力するといった真面目、というか度が過ぎるほど頑固な仕事人間。

それに対し行天は、年追うごとに若い頃の純粋さを忘れ、政治、カネ、女、手段を選ばず着実に昇進していくという、こちらは欲に溺れた仕事人間。


一見「善と悪」がひと目で分かるような関係ではあるが、俺はこの二人を自分の将来の両極端な姿として想像しながら観ていた。

そして思った。

結局この二人は共にこの世界(企業)にどっぷり浸かってしまった人間なんだと。


自虐心が強いというか、身を削ってでも生き抜いてみせるという強い信念を持つが故に、自分でも自分を止めることが出来なくなってしまっている二人。

ひとりは度重なる弾圧に折れることなく、自分の信念を貫くため会社を辞めることができない人間。

一方、トップに上り詰めるため、歩む毎にその身を汚し続け既に後戻りができなくなってしまった人間。

どちらにせよ過酷な人生を送っていた。


でも良いか悪いかは別として、俺は正直この両者共をかっこいいと思った。


そしてこの2人と自分を無理やり重ねたとしたら、はたして俺はどちらのタイプなのかとも考えてみた。



たぶん俺は身を汚しながら生きていくタイプなんだろうな。


もしかしたら俺も汚いやり方に手を染めてしまうかもしれない。

そんな予感が俺の胸を突き刺した。

それは、それだけ自分の将来に不安を抱いているという証拠だった。



寂しい人間だ。




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